システム開発で初めてのPL(プロジェクトリーダー)、意識したことなど
はじめに
ハコザキです。
今年の1月からPL(プロジェクトリーダー)として日々様々な方々と協力しながら働いております。
私自身PL経験がないところからプロジェクトが始まり、なんとか10ヶ月経過しました。
本記事では、PLとして意識してみたこと、
日々変化する状況をどうやって乗り越えているか(進行中)などを中心にご紹介します。
自分自身の振り返りのために、また今後PLを担当する方にむけてなにか参考になればと思います!!
※ ざっくりと背景情報です
- 私自身フロントエンドメイン(バックエンドは軽微な保守くらい)
- システム開発においてPL経験無し
- プロジェクトは新規システム開発
- 開発手法はアジャイル開発(スクラム)を採用
PLとは?PMとの違いなど
前提として、プロジェクトによってPL,PMのタスク配分は微妙に異なります。
様々な状況をみてお互いをサポートする体制は大事ですよね…!
PLはメンバーとPMの橋渡し的なポジションで、
PMが主にクライアントとコミュニケーションをとる形が一般的かなと思います。
PMのサポートや、開発メンバーに近い距離でプロジェクトを進めていく役割になります。
↓ わかりやすい図がありました

ざっくりとですが、PMはプロジェクトを管理する役割で、PLは現場視点でメンバーとともに進めていく役割です。
※規模によっては一人がPMとPLを兼務することもあると思います。
意識していること
PLという肩書きにとらわれず、プロジェクト内の役割の一つとしてメンバーにタスクを割り振ること、
またPMに任せず、クライアントとのコミュニケーションを積極的に行うことを特に意識しました。
今回のプロジェクトでは、スクラムのPOという役割も担っているため、常に対話する姿勢をもつことを重視しています。
更に細かく上げてみました。
1. 開発目線とクライアント目線のバランス
PLとしては、クライアントの要求を満たしつつも、開発チームの状況や技術的な制約を理解し、両者の間でバランスを取る必要があります。
特にクライアントの要求が開発現場の負担になりすぎないよう、調整力が重要だと思っております。
クライアントの要求をもとに具体的な実現方法をメンバーと考えるにあたり、
どちらにもただ良い顔をせず、誠実に対応することを意識しています。
わからないことや判断に迷うことがあれば、必要なメンバー・クライアントを巻き込んでコミュニケーションを取る姿勢も大事だと日々考えています…!
2. 開発側からの積極的な提案
クライアントからの指示をただ受けるだけではなく、開発側からの提案を積極的に行うようにしました。これはクライアントとの信頼関係を築く上で重要だと感じています。
商流や会社間など様々な要因で言いにくいこともあるかもしれませんが、あまり気にせず言いたいこと・良いものを作り上げるうえで重要だと思ったことははっきり言うことを意識しています。
3. メンバーを置き去りにしない
プロジェクトが進行する中で、経験やスキルの差があるメンバーが置き去りにならないように、チーム全体の進捗を常に把握し、サポートを行うことを意識しています。
お休みなどでデイリースクラムに参加できないメンバーがいた場合は、細かいですがメモを残したりすることも重要だと思い共有するようにしています。
4. チャットやタスク状況の透明化
プロジェクトのコミュニケーションは、できる限り全員が見える場所で行うようにしました。ダイレクトチャットを避け、透明性を保つことで、情報の伝達漏れや認識のズレを防ぐと思っています。
また、メンバーのタスク状況は常にプロジェクト管理ツールのカンバン機能などで見える化を行うように、デイリースクラムなどのコミュニケーションが発生するイベントでは、画面共有を行い積極的な発信を心がけております。
どうやって乗り越えているか
ここまでで、PLという役割で日々意識していることについてご紹介しました。
とはいえ、PLとしての仕事を一人で全て抱え込むのは難しいため、
以下の方法でチームや周囲のサポートを得ることが重要です。
1. プロジェクトメンバーのサポートを得る
一人で全てを解決するのではなく、プロジェクトメンバーに積極的に助けを求めるようにしています。
領域によっては私よりも経験のあるメンバーがいますのでその方にアドバイスや進め方、
どのようなことをクライアントに確認すれば開発が進みやすくなるのかなども会話しながら、認識合わせを行いました。
メンバー同士で助け合う文化を作ることで、個々の負担が軽減され全体のパフォーマンスが向上します。
2. 社内のサポートを得る
マーベリックスには認定スクラムマスターという資格を持っている方がおります。
進め方などで困った場合は自分から積極的にアドバイスをもらうようにしました。
当初は定例形式で相談会という形で行っておりましたが、徐々に回数を減らし今では相談等も特になく自分たちで進めることができつつある状態です。
この相談会ではPLである私だけではなく、メンバーの方も同席するような体制にしました。
こういった相談は1on1等で行うのも一つの方法ではあります。
ただ、どのようなことが課題で相談しているのかなどはメンバーも気になると思いました。(自分だったら気になります)
メンバーも同席することで全員にアドバイスを頂く機会を作るほうがメリットが大きいと考え、メンバーと一緒に相談会を行いました。
※参考までに認定スクラムマスター資格についての記事をご紹介します。
認定スクラムマスターを目指してよかったと実感したこと3選
おわり
今回はシステム開発におけるプロジェクトリーダーとしての意識していることや乗り越え方について、簡単ではありますがご紹介しました!
プロジェクトの規模やメンバー構成、クライアントとの関係は常に変わり続けます。
それぞれが重要で、どれも軽視できません。そのため、こうした複雑な状況の中でチームを支え、プロジェクトを成功に導くことがPLに求められる大切な役割だと、実際の経験を通じて改めて学ぶことができています。
PLと並行し、スクラムではプロダクトオーナー(PO)も経験してきましたので、
本記事のPO版をまたどこかで投稿いたします!